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認知症の父の訪問介護利用
2026.10.01
利用者プロフィール
年齢・性別: 79歳男性
疾 患: アルツハイマー型認知症
生活環境: Bさん(79歳・要介護3・アルツハイマー型認知症)は、息子さん(50歳)夫婦、中学生の孫との4人暮らしです。息子さんは製造業の正社員として勤務しており、お嫁さんはパートタイムで週4日・午前中のみ外出していました。
Bさんは3年前に認知症と診断され、当初は物忘れ程度でしたが、ここ半年で症状が進行しました。一人で外出して道に迷う、火の始末を忘れる、昼夜逆転気味になるなど、目が離せない状態になっていました。
利用開始前の状況
日中、家族が誰もいない時間帯にBさんが一人になることで、以下のような問題が起きていました。
一人で外出して道に迷ってしまう危険があった
火の不始末や忘れ物の危険があった
昼食を食べ忘れる、あるいは何度も食べてしまうことがあった
これにより息子さんは以下のような悩みを抱えていました。
仕事中も父親のことが気になって集中できない
離職や時短勤務を検討せざるを得ない状況になっていた
お嫁さんの外出・休息時間も減少していた
ヒヤリとした出来事 ある日、息子さんが仕事中に、Bさんから「鍵が開かない、家に入れない」と近所の方を通じて連絡が入り、急遽早退しました。実際には自宅内にいたのですが、認知症の影響で混乱していたことが判明しました。
この出来事をきっかけに、「このままでは仕事を続けられないかもしれない」と息子さんは強い危機感を持つようになりました。
訪問介護の支援内容
生活支援ケアマネジャーへの相談〜サービス導入まで 地域包括支援センターに相談し、ケアマネジャーを紹介された ケアマネジャーがBさんの生活状況・家族の勤務状況をヒアリングした 「生活援助+身体介護」を中心とした訪問介護を提案された 訪問介護事業所と顔合わせし、サービス内容・緊急時対応について説明を受けた 利用開始(初めは週3回からスタートし、様子を見て週5回に増加) 導入した訪問介護サービスの内容(1回60分の流れ) 10:00〜10:05:挨拶・体調確認・服薬状況のチェック 10:05〜10:20:着替えの介助、整容(髭剃り・歯磨きなど) 10:20〜10:50:昼食の準備、食事介助 10:50〜10:55:トイレ誘導・排泄介助 10:55〜11:00:記録記入、退出 ※今回1回のサービスは1時間で終了しますが、必要に応じて午前・午後で2回に分けて利用するなど、複数回の訪問を組み合わせることで日中の支援時間を確保するケースもあります。
成果
訪問介護を利用し始めたことで、以下のような変化がありました。
日中の安全が確保され、外出や火の不始末のリスクが減少した
食事・服薬の管理がしっかり行われ、食べ忘れや過食が防止された
息子さんの不安が軽減された
結果として、息子さんは離職せず正社員として働き続けることができた
お嫁さんの負担も軽減され、自分の時間やパートの継続が可能になった
息子さんの変化 「以前は1時間おきに父の様子が気になってスマホを見ていましたが、今はヘルパーさんが来てくれる時間は仕事に集中できます。ひつじでのサービス報告で『今日は穏やかに過ごされました』と書いてあるだけで、本当にホッとします」
※日々のサービススケジュールやサービス報告がひつじシステムを通してご家族が確認することが可能となっています。
お嫁さんの変化 「自分がパートに行く時間も、父が一人にならずに済むので安心です。以前は『早く帰らないと』と気持ちが休まりませんでしたが、今は少し肩の荷が下りました」
Bさん本人の変化 短時間でも毎日ヘルパーとの会話や決まった時間の食事があることで、昼夜逆転が改善しました。生活リズムが整い、夜間の落ち着きのなさも減少しました。
まとめ
仕事と介護の両立における訪問介護の役割(日中の見守り・身体介護)
1回のサービスは短時間(1時間)でも、必要に応じて複数回に分けることで日中の支援をカバーできる
「ヒヤリとした出来事」が利用のきっかけになるケースは多く、早めの相談が重要
利用回数は少なく始めて、必要に応じて増やすことができる
ヘルパーからの報告・記録により、家族は離れていても安心感を得られる
本人の生活リズムが整うことで、認知症の症状(昼夜逆転など)の緩和につながる場合がある


















