
世界自殺予防デー
2025.09.10
こんにちは
やさしい手渋谷東訪問介護事業所です
世界自殺予防デーについて
9月10日は世界保健機関(WHO)と国際自殺予防学会(IASP)が2003年に制定した「世界自殺予防デー」です。
この日を中心に、世界各国で自殺予防に関する啓発活動が行われているんです。
自殺の現状
世界の状況
世界保健機関(WHO)の統計によると、世界では年間約70万人が自殺で命を失っています。
これは平均すると40秒に1人の割合。
日本の状況
厚生労働省の自殺統計によれば、日本における2022年の自殺者数は21,881人でした。
2010年以降減少傾向にあったが、新型コロナウイルス感染症の流行以降、特に若年層や女性の自殺率に上昇が見られる地域もあります。
自殺のリスク要因
自殺の背景には複合的な要因が存在します:
1. 精神保健上の問題
- うつ病、双極性障害、統合失調症などの精神疾患
- アルコールや薬物の依存症
2. 社会経済的要因
- 失業や経済的困窮
- 社会的孤立
- 差別や偏見
3. 個人的要因
- 過去の自殺未遂歴
- 家族歴
- 慢性的な痛みや重篤な疾患
4. 環境的要因
- 自殺手段への容易なアクセス
- 自殺に関する不適切な報道
- 災害や紛争などの危機的状況
自殺のサイン
自殺を考えている人が示す可能性のあるサイン:
言語的サイン
- 「生きていても意味がない」
- 「もうすぐ楽になれる」
- 「自分がいなくなれば皆が楽になる」
行動的サイン
- 大切な所持品の整理や譲渡
- 突然の気分の改善(決断による安堵感の表れ)
- 社会的活動からの撤退
- 危険行為の増加
感情的サイン
- 強い絶望感
- 無価値感
- 強い不安や動揺
- 感情の極端な変化
自殺予防の取り組み
一次予防(発生予防)
- 精神保健に関する啓発活動
- 生きるための支援(経済、就労、居住など)の充実
- 学校や職場でのメンタルヘルス教育
- 自殺手段へのアクセス制限
二次予防(早期発見・早期対応)
- ゲートキーパー(自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を取れる人材)の養成
- 相談窓口の設置と周知
- スクリーニングプログラムの実施
- 危機介入サービスの提供
三次予防(自殺未遂後のケア)
- 自殺未遂者への継続的支援
- 遺族へのケア(ポストベンション)
- 再発防止のためのフォローアップ
日本における自殺予防の取り組み
法的枠組み
2006年に「自殺対策基本法」が制定され、2016年には改正法が成立した。この法律に基づき、国は「自殺総合対策大綱」を策定し、総合的な自殺対策を推進している。
具体的な施策
- 地域自殺対策推進センターの設置
- 24時間対応の相談窓口の整備
- SNSを活用した若者向け相談サービス
- 自殺対策に関する調査研究の推進
相談窓口
全国共通の相談窓口
- いのちの電話:0120-783-556(24時間)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間)
オンライン相談
- 厚生労働省が運営する「まもろうよこころ」ウェブサイト
- 各種SNSを活用した相談窓口
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