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訪問看護が行う、施設入居後の生活適応支援
2025.04.29
利用者背景
A様は2025年2月に「やさしえ長岡」に入居された方です。高血圧症と便秘症の既往があり、新しい環境での生活適応を支援しています。本人は「自宅の仏壇の管理や片付けを継続したい」という希望と、新環境での対人関係に不安を感じておられます。ご家族は独居生活の不安から解放され、新環境に徐々に慣れていくことを期待されています。アセスメント
身体状況 血圧はやや高めで推移していますが、自覚症状はありません。両下肢に浮腫があり、特に午後に増強する傾向があります。夜間は3-4回のトイレ覚醒があります。 生活面 室内では歩行器を使用し、4月に1度転倒がありました。食事は施設での提供に満足しており、全量摂取できています。排便コントロールはアローゼンを使用し、睡眠は眠剤を使用していますが夜間のトイレ覚醒により中断されがちです。看護介入と成果
健康管理 定期的なバイタルチェックを実施。浮腫に対しては就寝時の下肢挙上を指導し、転倒予防として歩行器の適切な位置取りを指導しています。 服薬管理 便秘薬のアローゼンが飲みにくいという訴えに対し、医師と相談の上、錠剤への変更を実現しました。 生活支援 爪切りなどの整容支援や、新しく購入したスマートフォンの使用方法の説明を行っています。また、訪問時の会話を通じて、施設生活での不安や困りごとの相談に応じています。今後の課題と対応方針
転倒予防 歩行器使用の定着と環境整備の継続的な指導が必要です。 夜間頻尿 次回受診時に相談することとし、夕方以降の水分摂取方法について指導を行っています。 浮腫管理 下肢挙上や運動の継続を促し、増悪時は医師と相談する方針です。 社会交流 施設内での交流の機会として、2階ラウンジの利用を提案。デイサービスでの活動も継続し、他者との関わりを支援していきます。訪問看護は毎週金曜日9:30から実施し、デイサービスと併用しています。施設スタッフとも情報共有を行い、多職種で連携してA様の生活を支援しています。