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失語症を伴う脳梗塞後遺症患者への訪問看護による自立支援
2025.04.29
当訪問看護ステーションでは、様々な症状を抱えるご利用者様の自立支援に取り組んでいます。今回は、脳梗塞後遺症と失語症を持ちながらも、自立した生活を目指すA様の事例をご紹介します。
患者様プロフィール
A様は、脳梗塞後遺症と失語症を抱えながらサービス付き高齢者向け住宅で生活されています。キーパーソンは甥御様です。右手首以遠の痺れや視野狭窄がありますが、ADLは自立されています。本人の希望
「できることは自分で行いたい」という強い自立意欲をお持ちで、言葉の出にくさが最大の心配事でした。この希望を尊重しながら支援計画を立てました。支援内容
体調管理 バイタルサインの定期確認と内服薬の自己管理支援。一包化された薬剤の管理状況を確認しながら、本人の自立度を尊重。 機能維持 右上肢の機能低下予防と全身の筋力維持。特に利き手である右手の機能維持に重点を置いた日常生活動作を通したリハビリ。 コミュニケーション支援 訪問時の日常会話を通じた言語機能改善。本人の発話意欲を引き出しながら、自然な会話の中でリハビリを実施。成果と考察
週1回の定期訪問を通じて、服薬管理の自立(自己管理率100%)、コミュニケーション能力の向上(関西弁の自然な出現、感情表現の豊かさ)、生活機能の維持・向上が見られました。成功要因として、 ①利用者の強い自立意欲を基盤とした支援 ②継続的な関係性の構築 ③生活リズムに沿った支援 ④個別性を重視した指導方法 が挙げられます。