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笑顔が戻った夫婦の在宅支援
2026.04.22
利用者プロフィール
年齢・性別: 80代後半・女性
疾 患: 脳幹梗塞(後遺症あり)、認知症、嚥下障害リスク、帯状疱疹(既往)、爪白癬、下肢浮腫
医療処置: 定期的なバイタル測定(体温・血圧・脈拍・SpO2)を実施。皮膚トラブル(発赤・掻き傷・帯状疱疹等)の観察と軟膏処置を行い、必要時は主治医へ報告・連携。嚥下機能維持のため口腔体操や嚥下訓練を実施し、ゼリー飲料を活用した安全な水分補給を行っている。
A D L: 移動は車いす中心。排泄・入浴・食事は全介助。端座位保持は当初困難であったが、支援により15分程度保持可能となるまで改善。
生活環境: サービス付き高齢者向け住宅に夫と2人で入居。多職種(訪問看護・訪問介護・訪問リハビリ・訪問診療等)が連携した支援体制。家族は遠方に居住。
利用開始前の状況
腰痛を契機に歩行困難となり、脳幹梗塞を発症。入院中に言語機能も低下。同時期に夫も体調を崩し認知機能が低下し、夫婦での在宅生活継続が困難となった。食事摂取は不安定で体重は約36kgと低栄養状態、嚥下障害によるムセも頻回であった。要介護5の状態で、家族も遠方からの支援に限界を感じていた。
看護小規模多機能型居宅介護の支援内容
医療的ケアの提供訪問看護により定期的な健康管理と医療連携を実施。皮膚トラブルや帯状疱疹の早期発見・対応により重症化を防止。嚥下機能維持のための口腔体操・嚥下訓練を継続し、安全な食事・水分摂取を支援。 生活支援
定期巡回・随時対応型訪問介護看護により、排泄介助(1日4回のオムツ交換・陰部洗浄)、入浴介助、食事介助、移乗介助を実施。日常生活全般を包括的に支援。 緊急時の対応
24時間対応可能な定期巡回サービスにより、夜間を含めた状態変化時の迅速な対応体制を確保。家族が遠方でも安心できる環境を構築。 精神的サポート
歌唱(「ふるさと」)、音読、俳句、ことわざ、ナンプレ等を取り入れた関わりを実施。本人の得意・興味を活かし、楽しみや意欲の維持・向上を支援。家族との面会時の交流も促進。
支援の経過と変化
初期(利用開始〜1週間)サービス開始時は嚥下障害、低栄養、端座位困難な状態。訪問看護・訪問介護を中心に健康管理と生活支援を開始。 中期(2週間〜3週間)
口腔リハビリや栄養状態の改善により食事摂取量が安定。帯状疱疹も早期対応で回復。体重が増加し、デイサービス利用により活動量・交流機会が拡大。 後期(4週間〜)
訪問リハビリ導入により身体機能が向上。端座位保持が15分可能となり、集中してナンプレに取り組めるなど認知面の安定もみられる。体重は41kg台まで回復し、要介護4へ改善。
成果
身体機能の改善(端座位保持可能)、栄養状態の改善(体重増加)、嚥下機能の安定、認知面の活性化が見られた。要介護度も5から4へ改善し、生活の質が向上。家族の安心感の向上にもつながった。
まとめ
多職種連携により医療・介護・リハビリを一体的に提供することで、身体機能・認知機能・生活の質のすべてに改善が見られた事例である。訪問看護と定期巡回サービスを中心とした支援により、重度要介護状態であっても安心して生活を継続できる環境が実現され、「その人らしい生活」を取り戻すことができた。


















